エンジンオイルは定期的に交換しよう！

 

一般的な乗用車のエンジンオイルの交換は遅くとも半年に1回です。

実は乗っている自動車の取扱説明書や整備手帳にちゃんと書いてあるんです。
『エンジンオイルの交換は1年又は15000㎞走行のどちらか早い方で実施してください』と。

 

あれ？半年に1回交換じゃないの？

 

ここで注意書きがあるのです。

交換時期の脇に理解するのに時間がかかるような説明があるのですが、要約すると

『ある一定の条件下で走行した時は、6ヶ月又は7500㎞走行でエンジンオイルの交換をしてください』ということです。

 

驚くことに交換時期が半分になってしまうんです！

正確な条件を書いてしまうとわかりづらいので、イメージしやすい言葉でエンジンオイルの交換時期が半分になってしまう条件を説明します。

 

条件1つ目

デコボコした道や砂利道、砂埃の多い所での運転をした時。

 

この条件の時のエンジンの状態を
スマートフォンの画面をきれいな水で濡らした布で拭いた時と
泥水で濡らした布で拭いた時の違いで考えてもらえるとわかりやすいと思います。

 

きれいな水の時は画面はきれいになると思いますが、泥水の時は画面に細かい傷がいっぱいついてしまいます。

砂埃を吸い込んでしまったエンジンの中も泥水と同じように、異物混じりのエンジンオイルで内部をゴシゴシこすってしまい、エンジン内部を摩耗させてしまいます。
それを防ぐためエンジンオイルの交換時期を半分に短縮しています。

 

条件2つ目

上り坂や、下り坂の運転が多い時。

 

これは自分の体で考えてもらえばわかりやすいかと思いますが、同じ距離の平らな道と、上り坂を歩いた時では上り坂の方が体力を消耗してしまいます。

エンジンも同じで、負荷の高い走行をした時は内部の消耗が激しく、汚れが増えてしまいます。

なので、こちらもエンジンオイルの交換時期が半分に短縮されてしまいます。

条件3つ目

短距離の走行を繰り返し行った時。

 

これは8㎞以下の走行を繰り返し行っている時が対象になっています。
外の空気を吸っているエンジンは、空気中に含まれている水分をエンジンオイルの熱を使って蒸発させています。

短距離走行を繰り返して行っていると水分が蒸発しきれずにエンジンオイルと混ざってしまいます。

 

エンジンオイルには潤滑油の役目とエンジン内部の清掃の役目があります。

洗剤を水で薄めていったら洗浄能力が低下しますよね。
エンジンオイルも水分を含むと洗浄能力が低下してしまいます。
なので、こちらも交換時期が半分に短縮されます。

 

条件4つ目

走行していなくてもエンジンをかけている時間が長い時。

 

これは暖機運転や昼休みの1時間エンジンをかけて車の中で休憩している方が対象となっています。

これは走行距離に影響を与えるのですが、実際の走行距離は少なくても、エンジンはかかっている間は走行中と同じような負荷がかかっているので、実際の走行距離より早めにエンジンオイルを交換してくださいということです。
こちらも交換時期が半分に短縮されています。

 

まとめ

 

以上が交換時期を半分にする条件の大まかな説明なのですが、私個人の意見としまして、上記の条件のどれかに当てはまっている方は多いと思います。
花粉の時期や黄砂等考えたら、ほとんどの方が条件下に置かれてしまいます。

 

もう一つ、条件では無いのですが走行距離でのオイル交換について説明します。

各お店によって、おすすめのエンジンオイル交換の走行距離が違うと思いますが、内容的には、

『今の自動車の状態を長く維持したいのであれば7500㎞より早い距離数でのオイル交換をおすすめします』、ということなんです。

汚れているエンジンオイルはデメリットしかないからですね。
そのお勧めの距離数を、各お店で設定しているということです。

たまに、3000㎞でエンジンオイルを交換しないとエンジンが壊れるという方がおりますが、整備士を20年近くやられているお知り合いに聞いても、それで壊れた車一度も見たことがないとのことです。
あくまでも、現状をいかに維持するするかということですからね！

なので、私が言えるエンジンオイル交換時期は最低でも半年に1回となります。

 

 

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