車は沢山実験されてできた産物なのです！

 

皆さんは、モータースポーツに興味はありますか？

モータースポーツにどんなイメージをお持ちでしょうか。

 

全く興味はないよーって方

 

F1くらいは知っているよーって方

 

車を乗っている全ての方が、モータースポーツファンであれば良いのにーと思いますが、実際には、野球やサッカーなどのメジャースポーツとは違い、認知度が低いのが現実ですね。

イメージ的な物でしょうか。。。

 

確かに音がうるさい！やスピードを出して危険！など、実際の道路交通事情とラップさせてしまいイメージが良くないのかもしれません。

私にとってはあの音がまたたまらないのですが笑

 

しかし、スポーツマンシップに則り正々堂々と戦う姿は、どのスポーツでも感動を呼びます。

モータースポーツは、もっとメジャーなスポーツとして愛される事を願います。

 

モータースポーツと一般車の関係とは？

さて、今回は何故モータースポーツの話をしたのかと言いますと、みなさんの乗られている車は、各自動車メーカーがレースに参戦する事により、最新技術のノウハウを市販車にフィードバックする事による恩恵を受けているからです。

 

今では車＝燃費の話は当たり前のように聞きますよね。

いかに少ない燃料で多くの距離を走らせるか。

これは市販車に限らず、レースの世界でも当たり前の話です。

 

少ない燃料で、いかにパワー（馬力）を出すのか。

またエンジン内に噴射させる燃料の方式や空気との混ざり具合、エンジン内での爆発の状態など、各メーカーで研究が進められています。

 

沢山の燃料と空気を取り入れればパワー（馬力）は出ますが、完全に燃料が燃え切らない状態が出てきます。

燃え切らない燃料は生ガスとなってマフラーより排出されます。

レースシーンでマフラーより炎が出ているシーンを見られたことがあると思います。

場合によりあえて出させている場合もありますが、このエンジンの状態で、果たしてレースでの優勝は勝ち取れるのでしょうか。

実はパワー（馬力）は出せても、燃費は悪く、走り続ける為には、給油が必要になります。

他のチームよりも燃費が悪ければ、ピットインの回数が多くなり勝利はつかめません。

 

また、エンジンのパワー（馬力）があれば勝てるものでもなく、車のトータルのバランスの取れた車が優勝へ一番近くなります。

 

いかに少ない燃料でパワー（馬力）を出し、エンジン内部の燃料を全て燃やしてロスを減らすのかは、レースの中でトライを繰り返し、効率の良いエンジンを作り上げて行きます。

これらの技術は、市販車へフィードバックされ、燃費の良い車が発売されているのです。

 

エアロパーが車に及ぼす影響とは？

エアロパーツについても、少し話をしましょう。

実はドレスアップのためだけではありません。

レース車両では、いかに速く走らせるかに大きく立ちはだかるのが、空気の壁です。
速度が増すにつれて、どんどん空気の抵抗が大きくなっていきます。

この空気をいかに味方につけるかを、各メーカーが研究しています。

例えば、バスのような四角い車でのレース車両はありませんよね。

空気にぶつかる面積が大きければ当然抵抗が大きくなり、速度も上がりません。

レース車両以外にも空気を味方にしている身近な乗り物があります。

 

ご想像のとおり、【新幹線】です。

 

何故あのような形をしているのでしょうか。

時速３００kmでの高速走行を可能にする為に、新幹線の顔を含め、パンタグラフや車輪のカバーや各車両を繋ぐ連結部もカバーで覆われています。

これは、いかに空気を切り裂きながら走り、その空気をいかに綺麗に後方へ流して行くかという事です。

 

車の話に戻ります。

外観で言えばバンパーの形状についても、どのように空気を取り込んで上手く後方へ出し流していくかという事ですね。

空気が上手く流れずに、何処かに空気が溜まり滞留してしまえば抵抗になる訳です。　

フロントバンパーで空気を切り裂いて走った時の、車を横側から見ると、単純ではありませんが、空気が上下に分かれます。

バンパーからボンネットへ流れる空気、バンパーから下へお腹の下を通る空気です。

上側の流れる空気はボンネットからフロントガラスを流れルーフへと流れリヤウィングへと流れる。

 

車の上方を流れる空気で車全体を抑え込みます。

そして車の下側には綺麗に空気が後方へ流れるように、アンダーパネル（板）は凹凸が無いフラット形状のものが取り付けられています。

 

凹凸があると空気は凹部では空気が溜まり凸部では空気がぶつかり、空気の流れが乱されてしまい上手く後方へ流れませんね。

この空気をフロントから後方へ流す事により流速が増し、車のお腹の下は負圧になり、車が地面に対して吸い付く効果が生まれます。

車を上から抑え込む力と車が地面に吸い付く力により、車は安定して高速直進性と高速コーナーリングが可能になります。

この力を【ダウンフォース】と言いますが、フロントの力を強くしたり、リヤウィングの力を強くしたりサーキットの形状によってセッティングするわけです。

 

市販車での考え方

 

市販車にもどりますと、空気を綺麗に流す・整流する・・・乱れている空気の流れや溜まっている空気の流れを綺麗に整える事で、燃費も向上するのです。

他にもたくさんレース車両で培った技術があり、これらを市販車にフィードバックして開発されているので、レースには縁の無い方でも、車を乗られる方は恩恵を受けている事を知って頂ければ、もっと車とレースのファンが増えると嬉しく思います。

それでは、楽しいカーライフをお過ごしくださいね。

 

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