お出かけするには、気持ち良い季節になりました。

 

風も心地よく車の運転をしていても、窓を開けて走りたくなりますね！

 

秋は短いです。

 

風を感じて少しドライブしてみてはいかかでしょうか。

 

さて！今回のお題ですが、ディーラーの自動車整備士について書いてみます。

 

 

メカニック男子！自動車整備士さんってどんなイメージ？

みなさんは自動車整備士さん（以下整備士）・・・どんなイメージを持たれていますか？

 

車のお医者さん・・・そのように例えられる事がありますね！

 

車の事を聞けば何でも知っている・・・そのようなイメージでしょうか。

 

今では汚れたつなぎを着て、お客さまと接客する事はあまり無いと思いますが、ディーラーではサービスフロントが居ますので、直接話す機会は少ないのかもしれません。

しかし最近では、自分の車を整備してくれた整備士さんが直接説明してくれるディーラーが多くなった気がします。

自分の車を見てくれている整備士さんで、疑問に対しても直ぐに答えてくれるので、安心は出来ますよね！

 

安心に繋がる事・・・これはサービス業では共通な事なのかもしれませんが、お客さまが疑問や不安に感じている事を、的確に答えを出してくれて、今後の事も踏まえてアドバイスももらえると安心出来ますし、またこのお店を利用したくもなりますよね！

 

さて、この即答出来る理由は、車に関しての知識・・・これは基本の自動車の構造を知った上での整備経験と、更に最新装備の技術習得を怠らずに日々努力されているものだと思います。

最新装備の技術が日々開発される中で、お客様に１番近い所にいる整備士さんが、お客様より知識や経験が無いのではお話になりません。

 

「少々お待ち下さい。確認してきます」と待たされた時には、「この整備士さんで大丈夫なのか？」と心配になるでしょう。

 

見えない所で努力されて、さらっとお客様の疑問を解決。

 

それがまたかっこよくて、安心出来るのです。

 

 

整備工場の整備士さんのイメージは？

整備工場について触れておきます。

 

ディーラーの整備工場についてですが、地方陸運局長が指定自動車整備事業の「指定」をしている整備工場が「指定工場」になります。

 

・・・何だか分かりづらいですね。

 

簡単に言いますと、その整備工場で車検が出来るかどうかです。

 

この「指定」を受けるには条件があり、工場には整備が出来る設備とスペース、そして国家資格を持っている整備士さんの人数と自動車検査の設備と自動車検査員が必要です。

 

全ての要件を満たせないと、この「指定」は取得できません。

 

（ディーラー以外でも条件を満たされている修理工場で指定工場は沢山あります）

指定を取るまでは、地方陸運局への車両の持ち込みが必要になります。

 

また、設備や人だけでなく、これまでの実績が必要です。

 

過去から現在に不正な整備などが行われていないかなど審査され、ようやく「指定」が取れるのです。

 

この「指定」を取得する事で、地方陸運局へ車両を持ち込まなくても、自社で車検が行う事が出来ます。

 

ディーラーへ行かれる際に、ショールームだけではなく、整備工場の入り口にも、足を運んでみてください。

 

工場の入り口には、「指定工場」を取得した証の「優良指定工場」の金色看板が掲げられています。

 

 

また、自動車検査員の名前や国家資格整備士の名前の入った看板も掲げられていますので、この工場では各級の国家資格を持った整備士さんが整備されていて、検査してくれている事が分かります。

 

規模の大きなディーラーでは沢山の看板が並んでいると思います。

 

この「指定工場」も永久資格ではなく、抜き打ちで国からの指定監査が入ります。

 

国の代行ですので、不正が無いか適正に業務が行われているかの審査が入るのです。

 

万が一この監査で不具合が見つかれば、業務の改善命令や最悪の場合「指定」取り消し及び不正を承認した検査員は処罰の対象となります。

 

誠実に偽りなく１台１台のお客様のお車を整備して行く事が必須なのです。

 

 

整備士さんというお仕事について

少し工場について触れましたが、整備士さんについても、もう少し触れていきます。

 

整備士さんになるには、自動車の整備工場に就職して整備をすれば、自動車整備士さんにはなれます。

 

ただ趣味で触っている状態では自動車整備士とは言わないでしょう。

 

 

資格を取ることで整備士を名乗れる！

公的な資格として、やはり国家資格を取る事で、公に自動車整備士と胸を張って言えるでしょう！

自動車整備士の資格として、最初に取れる資格として、３級自動車整備士になります。

もちろん国家資格の試験を受けて合格しないと資格はもらえません。

 

【３級自動車ガソリンエンジン整備士】

【３級自動車ディーゼルエンジン整備士】

【３級自動車シャシ整備士】

【３級二輪自動車整備士】

 

と３級には４種類あります。

 

ここから整備経験年数を積んで、

 

【２級自動車ガソリンエンジン整備士】

【２級自動車ディーゼルエンジン整備士】

【２級自動車シャシ整備士】

【２級二輪自動車整備士】

 

と２級も同じ４種類あります。

 

 

整備士2級と3級の違いは？

 

２級と３級の違いには、３級では分解整備・・・例えばブレーキの分解は分解整備になるのですが、整備は出来ても判断は出来ないのです。

 

分解組付けの確認を行えるのが、２級自動車整備士資格者で「整備主任者」の任命を受けた人だけです。

 

整備主任者自身が整備を行った場合は、別の整備主任者が判断しなくては行けない為、１台を１人で完結する事は出来ないのです。

 

ダブルチェックの意味もあり、違う目線で見る事でミスも防ぐ事にもなります。

 

整備記録簿を見てもらうと、整備者と整備主任者と別の人になります。

 

国家自動車検査員は整備主任者兼務になります。

 

この整備主任者の実務経験を積み、国家自動車検査員の国家試験を受けて任命されると、所属する工場での車検検査を行う事が出来るのです。

 

経験を積むと言っても何年も掛かる為、資格を取る年数を短縮する方法もあります。

 

 

整備士資格取得までの短縮方法とは？

 

自動車の専門学校や自動車短期大学での講義と実習を受ける事で、国家試験（実技免除でペーパーテストは受験が必要になります）を受け合格すれば、３級を飛び越えて、２級自動車ガソリンエンジン、２級自動車ディーゼルエンジンの整備資格が与えられます。

 

その分、学校に通う費用が掛かってしまいますが、整備士を目指すなら、将来は約束されています。

 

整備士人口は少ない為、ディーラーでは喉から手が出るほど欲しいのです。

 

今では２級の上に１級自動車整備士の資格も誕生しました。

 

１級は安全や環境なども含めた車を取り巻くもの全般になりますので、幅広い知識が必要となります。

　
２級があれば、実務での問題は全く無いのですが、それ以上を求める方は受験されていますが、合格率はかなり低く難関の資格になります。

 

しかしディーラーの看板にもなりますからね。

 

「１級自動車整備士があなたの車を診断します」・・・などですね。

 

 

現在の取り巻く整備の状況について

現在の車では、修理というよりは、部品交換のような感じですね。

１つの悪い部品を交換すると言うよりは、その部品を含めたアッセンブリー品を交換する形になってきています。

 

その悪い部品を取り出す為の分解に掛かる時間やコスト（工賃）に対して、アッセンブリー交換した方が安くなる可能性と時間も短縮出来る為です。

 

しかし、お客さまからのご要望から不具合が出ている状況を、いかに聴き出し、そのお聴きした内容から推測される要因を洗い出して判断して整備士に指示する事が、短時間で不具合を突き止められる事に繋がります。

お客様から不具合に対しての状況を、引き出す事を問診と言いますが、この問診ひとつで、８０％は不具合を突き止めたられたも同然なのです。

 

しかしこの問診の聴き取りレベルで、そのお店の整備レベルも分かるので、質問した際の判断材料にもなります。これはお客さま側目線ですね！

 

愛車を預けてどのくらいが待てるレベルでしょうか？１時間くらい？

 

しかしそれ以上になると、どうなっているのか？直るのか直らないのか、費用は幾ら掛かるのか？など不安と不満が募ってきます。

 

サービスフロントもいかに重要なのかは分かりますね。

 

細やかなお声がけや配慮も必要です。

 

 

まとめ

 

さて、長々とお話してきましたが、整備士と言っても、お客さまあっての整備なので趣味で楽しく自分の車を触っているのとは違います。

 

車が好きなだけでは、やれない事も沢山あります。

 

これから整備士を目指す方には、その点も踏まえて検討してもらいたいと思います。

また、機会がありましたら、もう少し整備事情もお話出来たらと思っています。

 

それでは、良いカーライフをお過ごしくださいね。