雑魚寝で何を想像する？

 

みなさんは雑魚寝といえばどんなものを想像しますか？
現代の雑魚寝といえば、何人かで集まって布団の枚数など関係なしにごちゃっと寝るようなイメージですよね。
しかし舞妓たちの世界での「雑魚寝」はまた少し違うのです。
今回は、花街にしかない少し特殊な風習「雑魚寝」をご紹介します。

 

そもそも雑魚寝とは？

 

舞妓さんたちの世界での雑魚寝は、花街の言葉で、「じゃこね」と読みます。

「ざこね」ではないんですね。
これは深夜まで遊んだお客さまが、芸妓さんや舞妓さんとそのまま座敷で枕を並べて皆で寝ることを意味します。
だいたいお客さん一人に舞妓さんが2、3人付いて、朝まで遊んだり寝転んだりして朝まで過ごします。

何だかちょっと楽しそうな印象です。

ちなみに新入りの舞妓さんが、先輩の芸妓さんと同じ布団で寝ることではありません(私は最初そういう意味だと思っていました…)。

もちろん雑魚寝をしている間も料金(お花代)はつきます。

さらに夜更けから明け方までは「明かし花」と呼ばれ割増料金のような体系になっていたそうです。
今で言う深夜割増みたいなものでしょうか。

 

雑魚寝の掟とは？

 

御茶屋で深夜まで遊び疲れたお客さまが、そのまま舞妓や芸妓たちと、ひとつの座敷で枕を並べて朝まで寝る。
そう聞くとちょっと淫靡（いんび）な感じがしますが、横で寝る芸妓さんや舞妓さんには絶対に手を出してはならないという厳しい掟がありました。
お茶屋側も、信頼できるお客さまにしか雑魚寝を許していなかったといいます。
これはお客さんもさぞかし辛かったんじゃないでしょうか…。
しかしそこをぐっと我慢できてこそ、一流の遊び人として認められたということです。

 

ちなみに、「かにかくに〜」の歌で知られる歌人の吉井勇は、当時この雑魚寝を満喫していた人物の一人。
まるで自分が『紅楼夢（こうろうむ）』（貴公子と十二人の美女との情事を描いた、中国の長編小説）の中の人となったような気分だったと残しています。

 

雑魚寝の語源とは？

 

雑魚寝の語源は「大原の雑魚寝」にあるといわれています。
大原の雑魚寝とは、かつて節分の夜、老若男女が産土神の江文神社の拝殿に参籠し、夜通し起きていた夜のことを言います。
そしてなんと、この夜はいかなる情事があっても許されたと言うんですから驚きです。
芸妓さん舞妓さんの世界ではその点が全く違うので、単純に「男女が一緒に寝る」という点だけが受け継がれたようですね。

 

まとめ

 

「雑魚寝（じゃこね）」は、残念ながら今はもうなくなってしまった風習ですが、昭和初期の頃までは続いていたと言われています。
なかなか現代では難しいのかもしれません。
ただ昔の芸妓さん舞妓さんたちの楽しそうな風景を想像するのもまたいいものです。

気になった方はぜひ詳しく調べてみてくださいね。

 

 

↓↓弊社が運営しているショップはこちらから♪↓↓

 

【ファミリアEXショップ公式ページ】

 

 

ファミリアEXショップ公式　BASE店

ファミリアEXショップ　アマゾン店

ファミリアEXショップ　楽天市場店

ファミリアEXショップ　Yahoo!ショッピング店

ファミリアEXショップ　ヤフオク！店

【FC(ファミクリ)】ブランドで展開中♪

　　　　※商標登録済！