ブレーキで車検に落ちた…車検でブレーキのどこを見るの?
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ブレーキで車検に落ちた…車検でブレーキのどこを見るの?
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皆さんも自動車の車検の時期になると、車検合格するかなぁ…車検って費用が高額になるよな…等々、車検と聞くとちょっと憂鬱になってしまう方が多いのではないでしょうか?
自動車を乗っている以上、定期的に時期が来る車検は必ず通らなければならない道であり、義務であります。
車検は自動車を安全に事故を起こさないような謂わば健康診断のような役割。
できればすんなりと車検一発合格で次の2年も平和に乗りたいものですよね?
今回は良く車検の際にディーラーさんや整備工場で交換をすすめられるブレーキの関係性について解説してゆこうと思います!
自動車のブレーキシステムとは?
分からない方は少ないかと思いますが、自動車のブレーキとはそもそもどんなシステムなのでしょうか?
ブレーキシステムとは車の走行中にスピードを減速させたり停止させるといったシステムで、一歩間違えると命に関わる大事な自動車に必要な安全装置です。
ブレーキ関係の整備はきちんとした資格を持った整備士しか整備できない部分で、ブレーキシステムの重要性が分かります。
ブレーキとは、【ブレーキローター】を【ブレーキパッド】という部品で挟み込み、スピードを安全に減速させる仕組みです。
次にブレーキローター、ブレーキパッド、ブレーキフルードについて細かく解説して行きましょう!
ブレーキローターとは?
【ブレーキローター】とはブレーキディスクローターやディスクブレーキなどといい、鉄・ステンレス・アルミニウム・カーボンなどの素材から作られている円盤状の部品です。
タイヤを自動車の車体から外して一番始めに見える円盤状の部品です。
ブレーキパッドとは?
【ブレーキパッド】とは必ずローターとセットで使用されており、ローターを挟み込むような構造で取り付けられている2枚の部品の事です。
油圧の力によりブレーキパッドをローターに押しつけ、摩擦の力によって走行している自動車を減速させる仕組みになっております。
新品のブレーキパッドはその厚さ(残量)が約10㎜ほどあり、ブレーキを使用してゆくと摩擦の力によってブレーキパッドは少しずつ消耗してゆきます。
その減って残った厚さ(残量)が約2㎜ほどに消耗したら交換の目安と言われております。
基本的にブレーキパッドの残量は1㎜にまで消耗したとしてもブレーキはそれなりに効きます。
しかしながら、100%の性能を発揮することはなく、制動距離が長くなり、また更に消耗してしまうとブレーキパッドから金属の地が出てしまうことにより、ローターをギリギリと傷つけてしまう恐れがあり危険です。
ローターに傷が付いてしまいますと、ローター自体の交換も必要になる可能性もありますので余計な費用や工賃が発生してしまう可能性もあります。
安全にブレーキを使用するには定期的な点検をし、ブレーキパッドの残量が減ってきたら早めの交換をおすすめ致します。
ブレーキフルードとは?
ブレーキフルードとは油圧式ブレーキの動作に必要なオイルです。
ブレーキペダルを踏むことによりブレーキフルードに油圧の力がかかり、ブレーキピストンと呼ばれる部分でブレーキパッドを押し出すことによりブレーキローターを挟み込むことができます。
ブレーキピストンを押し出す役割があるのですね!
基本的にはパッドが減ってくるとブレーキフルードの消費も多くなるため注意が必要です。
また、ブレーキフルードが劣化、減少してしまうと走行中のブレーキが効かなくなってしまい危険を伴うこともありますので定期的な交換が必要な重要なオイルになります。
ちなみにブレーキピストンもたまにメンテナンスをしないと、ブレーキが常に効いてしまったり(引きずるという)、逆にブレーキピストンが押し出されないためブレーキが効かなくなる等ありますのでチェックしておいてください!
車検におけるブレーキのチェック項目とは?
それでは、そんなブレーキが車検のチェック項目にどう影響してくるのでしょうか?
ブレーキは安心して自動車を運転するのになくてはならない安全システムになりますが、それほど重要な存在にも関わらず、実は車検時の規定や検査項目に入っていないのです!
その為、自動車オーナーが意識をしっかり向けいろいろな方法でブレーキをチェックをしていく必要があります。
極端な話ですが、車検検査の際に制動に影響がなく、ブレーキがきちんと効いていれば車検は通る!!のです。
しかしながら、ブレーキパッドが減ってきますと性能にも影響が出てきますので効くからいい!!と思わずに安心して運転されるにはきちんと交換されることをおすすめ致します。
ブレーキが車検にはあまり関係ないと申し上げましたが、次にブレーキ関係の点検の際に知っておいた方が良い知識を解説致します!
ブレーキパッドの摩耗残量確認方法は?
点検窓から確認する方法
ブレーキパッドの残量点検確認方法は目視が一番早く費用も発生せず手軽に行えます。
手軽に行えますので定期的に点検を行なうことをおすすめいたします。
まずはブレーキパッドを目視する方法ですが、タイヤを外し、キャリパーの点検窓からパッドの厚みから摩耗を確認する方法があります。
点検窓からのぞきますと、目検討ですが減っている減っていないは判断できます。
ブレーキフルードの残量から判断する方法
もう一つブレーキフルードの残量からブレーキパッドの残量の厚みを予測する方法があります。
ブレーキパッドとブレーキフルードの仕組みについては今回は割愛させていただきますが、その仕組みにより、ブレーキフルードが減っているとブレーキパッドが消耗しているということが予測できるのです。
ブレーキフルードの残量の確認方法は以下で解説させていただきます。
パッドウェアインジケーターの音から判断する方法
パッドウェアインジケーターってパーツ聞いたことありますか?ほとんどの方は聞いたことないかと思います。
運転中にブレーキペダルを踏んだ時に、ブレーキからキーキー異音が鳴っている車を見たことありませんか?
全てがこのパッドウェアインジケーターからの音とは限りませんが、このパッドウェアインジケーターからのキーキー音でブレーキパッドの消耗を疑う方法もあります。
ブレーキパッドにはパッドウェアインジケーターという金属が埋め込まれており、ブレーキパッドが消耗してこのインジケーターの金属が露出してローターに接触することにより、キーキーと異音を敢えて出しているのです。
このキーキー音が聞こえたらブレーキパッドの残量の消耗を疑いましょう!
ただ、ブレーキは小さな石やダストがローターとパッドの間に入ってしまうことにより一時的にキーキーと異音が発生してしまうこともあるので、一概にブレーキパッドの消耗だ!と判断するのは少し早いです。
点検窓での確認、ブレーキフルードでの確認で総合的に判断されることをおすすめします。
ブレーキパッドの交換目安残量は?
では問題はブレーキパッドはどのくらいの残量になったら交換するべきなのでしょうか?
ブレーキパッドの交換目安ですが、一般的には残量が半分以下になったら交換時期の目安です。消耗品になりますので修理ではなく交換になります。
新品の状態でおよそ10㎜ほどあるので約5㎜~6㎜ほど減った段階で交換時期の目安となります。
2㎜以下になってくるとブレーキが効かなくなったり、ローターを傷つけてしまう可能性があるのでマメに点検をし、早急に交換が必要となります。
ローターを傷つけてしまうと余計な費用や工賃が発生してしまいます。
他にはおおよその走行距離で交換時期の目安がわかります。
一つの基準となるのが、軽自動車で4〜5kmの走行距離、普通車で3〜4万kmの走行距離が目安と言われています。
スピードが出ている状態でブレーキを踏むと摩擦熱に摩耗が激しくなることもあるため注意しましょう。
日頃のメンテナンス・点検もそうですが、走行時の急発進、急ブレーキなどを避けると長持ちすることもあるためエコ運転も必要となります。
ブレーキローターの交換目安は?
ブレーキローターも消耗品ですので、ある目安で交換が必要となります。ブレーキローターにどのような症状がでたら交換した方が良いのでしょうか?
ブレーキローターはこの後ご説明するブレーキパッドを油圧の力で挟み込む事で回転を抑えて自動車を減速させます。
ブレーキパッドは謂わば「石」ですので、その石で押さえ付けるのですからもちろん摩耗してきます。
また、ブレーキ作動時にはブレーキローターは摩擦熱により高温になることと、常に空気に触れられ雨にも濡れる部品ですのでサビの心配もあります。
少しのサビでしたら普段から発生する部品ですが、あまりサビがひどくなるとブレーキ時に振動が大きくなり、ハンドルがぶれることがございます。
もしそうなった時は早めにディーラーや店舗に点検に行かれることをおすすめ致します。
摩耗が進みすぎたまま使用しますと最悪ブレーキローターが割れてしまったりすることもありますので非常に危険です。そうなる前に交換をしておきましょう!
ブレーキローターの交換は実際は簡単なのですが、分解整備になりますのできちんと整備士の免許のある方が交換を行なわなければなりません。お気を付けください。
ブレーキフルードの交換目安は?
ブレーキフルードに交換の目安はあるのでしょうか?
ブレーキフルードは減っていなくてもある目安で交換が必要となります。
ブレーキフルードは油圧の熱や湿気により劣化をするオイルです。
交換の一つの目安と致しましては「前回の交換から2年」が目安の交換時期になります。
ブレーキフルードの劣化が進む、または湿気により水分が多くなってしまいますと沸点が下がってしまいます。
つまり、ブレーキの熱によりブレーキフルードが沸騰しやすくなってしまうということです。
ブレーキフルードが沸騰をすると、ブレーキが効かなくなります!本当に危険です。
中々目で見ただけでは交換したら良いのか分からない部分ではありますが、そうなった時は素直に2年経過したら交換されることをおすすめいたします。
ブレーキフルードの交換も知識があれば難しくない整備になりますが、やはりブレーキ関係の重要な部分になりますのできちんと整備士の免許を持たれた方に交換を依頼して頂くことをおすすめ致します。
ブレーキフルードの残量チェック方法は?
それでは、ブレーキフルードの残量のチェック方法はあるのでしょうか?
車種により点検方法は異なりますが、エンジンルームの中にブレーキフルードのタンクの部分に残量をチェックする目安の線があります。ブレーキフルードを入れる時のタンクですね!
このタンクをリザーバータンクといいますが、このリザーバータンクの側面の部分に「MAX」「MIN」と目安となる線があります。
残量チェックはこのMAXとMINの間にブレーキフルードの液面が来ていればよいのです。
MINの一より下に液面がきていたら補充のタイミングとなります。ちなみにですが、ブレーキフルードは車の塗装面を痛めやすいオイルになりますので、MAXより上に液面が来ている場合は少しオイルを抜いた方が良いかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
車検には直接的な関係はなかったブレーキ。しかし自動車の安全な運転には必ず必要なブレーキ機構。
日頃の点検・検査・メンテナンスが安全には大事なことも分かりました。
今は格安車検などのサービスがより進化しており、車検もお手頃に受けられるようになってきました。
しかしながら、安さが売りになってくるとその整備工場では必要最低限の交換、点検だけだったりするところもあります。
なので、自動車オーナー様の信頼できる業者さんで定期的なチェックを行なって頂くことが、それが思いもよらぬ事故を未然に防ぐためにもとても重要なこととなります。
点検、交換を怠ると運転中に車を制御できなくなるなどの危険が増加します。また、それだけでなく交換をケチることで余計な整備・修理費用まで発生してしまうこともありますので、きちんとメンテナンスしましょう!
自分の命ももちろん、歩行者や相手のドライバーの命の危険にも関わるため安全の為に早めの交換が大切となります。
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