冬はタイヤの空気圧が下がる?測り方と高めに入れるべきかの答え
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結論:冬は気温が下がるだけでタイヤの空気圧が下がります。
タイヤメーカーのコンチネンタルは、冬場は空気圧が約34kPa下がることがあると説明しています。
対策は「高めに入れる」より、指定空気圧を下回らないよう点検の回数を増やすことです。
冷えた状態で月1回以上、スタッドレスに替えた直後と寒波の後にも測ってください。
この記事を書いた人:谷 清和(カーライフアンテナ)。
車好きで、整備は趣味で自分でやる程度のDIY派です。
台湾から輸入した工具をECで販売していた経験があります。
整備士の資格はありません。
冬はなぜタイヤの空気圧が下がる?
冬にタイヤの空気圧が下がるのは、タイヤの中の空気が冷えて縮むからです。
穴が開いていなくても、気温が下がれば空気圧は低下します。
タイヤメーカーのコンチネンタルは、日本向けの公式ページで気温の影響を説明しています。
外気温が10℃上がると、空気圧は約11kPa上がります。
逆に冬場や気候によっては、空気圧が約34kPa下がることがあるとしています。
出典:コンチネンタルタイヤ「タイヤの点検とメンテナンス方法」(2026年10月28日確認)
kPa(キロパスカル)とは、空気圧の単位のことです。
自分の車の指定空気圧と比べると、34kPaの低下がどれくらい大きいかが分かります。
たとえば指定空気圧が240kPaの車なら、約14%低い状態です。
| 状況 | 空気圧の変化 |
|---|---|
| 夏から冬へ、気温が大きく下がる | 下がる(冬場は約34kPa下がることがある) |
| 外気温が10℃上がる | 約11kPa上がる |
| 走ってタイヤが温まる | 一時的に上がる(測ると高めに出る) |
| 何もしなくても時間がたつ | ゴムの性質で少しずつ抜けていく |
秋に指定空気圧ぴったりに入れても、真冬の朝には不足していることがあります。
「秋に入れたから大丈夫」は通用しません。
空気は乗らなくても抜けていく
日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、タイヤの空気は運転していてもしていなくても自然に抜けていくと説明しています。
週末しか乗らない車でも、空気圧の点検は必要です。
空気圧が足りないとどうなる?危険とデメリット
空気圧の不足は、燃費の低下だけの問題ではありません。
タイヤの変形が大きくなって傷みやすくなり、最悪の場合はバースト(破裂)につながる危険があります。
| 空気圧不足で起きること | 理由 |
|---|---|
| 燃費が悪くなる | 接地面が増えて転がる抵抗が大きくなる |
| タイヤの両端が早くすり減る | タイヤがつぶれた状態で走るため |
| 高速道路でのバーストの危険 | タイヤの変形と発熱が大きくなる |
| ハンドルの反応が鈍くなる | タイヤのたわみが大きくなる |
JATMAの資料には、JAFの2018年度のロードサービス救援データが載っています。
高速道路での出動理由の1位は「タイヤのパンク、バースト、エアー圧不足」でした。
27,043件で、全体の36.97%を占めています。
同じ資料は、空気圧が適正より低いとタイヤの接地面が増えて抵抗が大きくなり、燃費が悪くなると説明しています。
燃費を気にするドライバーは82.5%いましたが、燃費のためにも安全のためにも、いちばん手軽にできるのが空気圧の点検です。
出典:日本自動車タイヤ協会「JATMAニュース No.1236 タイヤの空気圧点検実態調査」(2020年4月7日・PDF)(2026年10月28日確認)
スタッドレスタイヤでも同じ
スタッドレスタイヤも、空気圧が不足すると性能を発揮しにくくなります。
雪や凍った路面でのグリップは、タイヤが本来の形で路面に当たってこそ生まれます。
冬こそ、空気圧の点検を後回しにしないでください。
また、スタッドレスタイヤは春から秋まで物置や車庫で保管されていることが多いタイヤです。
保管している間にも空気は少しずつ抜けていきます。
交換した日に「去年と同じだから」と測らずに走り出すのではなく、交換したその日に4本とも測ってください。
交換をお店に頼んだ場合も、1〜2週間後に自分でもう一度測ると安心です。
測った値はスマホにメモしておくと、次と比べやすくなります。
冬は空気圧を高めに入れるべき?
冬に空気圧を高めに入れるべきかは、メーカーや考え方で意見が分かれます。
迷ったら、車の指定空気圧を守り、下回らないよう点検の回数を増やすのが確実です。
高めに入れると、点検の間に下がっても不足しにくくなります。
一方で、入れすぎると接地面が小さくなり、乗り心地も硬くなります。
凍った路面では、タイヤが本来の形で路面に当たることが大事です。
| 考え方 | よい点 | 注意点 |
|---|---|---|
| 指定空気圧に合わせ、点検を増やす | 車メーカーの想定どおりの性能 | こまめに測る手間がかかる |
| 少し高めに入れて下がりに備える | 点検の間に下がっても不足しにくい | 入れすぎると乗り心地や接地が変わる |
一番まずいのは、高めか低めかで迷って何もしないことです。
まずは月1回、指定空気圧に合わせることから始めてください。
指定空気圧はどこに書いてある?
指定空気圧とは、車メーカーがその車に合わせて決めた、タイヤが冷えた状態での空気圧のことです。
運転席のドアを開けたところのラベル、給油口の内側、取扱説明書のいずれかに書かれています。
前輪と後輪で値が違う車もあるので、ラベルの数字を前後それぞれ確かめてください。
扁平タイヤ・インチアップした場合は別
スタッドレスを純正と違うサイズにする人もいます。
インチアップや扁平率の違うタイヤにした場合は、同じ荷重を支えるために、指定空気圧より高い空気圧が必要になることがあります。
この場合は、タイヤ店でサイズに合った空気圧を確かめてもらってください。
自分でできる空気圧の測り方
空気圧は、タイヤが冷えた状態で、エアゲージを使って測ります。
走った直後は空気が温まって高めに出るので、朝の出発前に測るのが基本です。
1. 運転席のドアのラベルで、前輪・後輪の指定空気圧を確かめる
2. タイヤのバルブのキャップを外す
3. エアゲージをバルブにまっすぐ押し当て、数字を読む
4. 指定空気圧より低ければ、空気入れで少しずつ足す
5. もう一度測って指定値になっていればキャップを戻す
6. 4本とも同じように測る(スペアタイヤがあればそれも)
空気を入れすぎたときは、エアゲージの減圧ボタンなどで少しずつ抜いて調整します。
空気圧の上限はタイヤの側面に書かれていますが、それに近づけて入れる必要はありません。
測るタイミング
| タイミング | 理由 |
|---|---|
| 月に1回以上 | JATMA・タイヤメーカーが推奨する基本の頻度 |
| スタッドレスに替えた直後 | 保管中に抜けていることがある |
| 寒波が来た後・朝晩の冷え込みが強い時期 | 気温で下がりやすい |
| 年末年始の帰省など長距離の前 | 高速道路でのトラブルを防ぐ |
月1回、できている人は2割台
JATMAは2020年に、全国のドライバー2,000人に空気圧点検の調査を行いました。
月1回以上の点検が推奨されていることを知らない人は72.5%いました。
月1回以上点検している人は24.3%にとどまっています。
年末年始に長距離を運転した人のうち、61.9%は出発前の点検をまったくしていませんでした。
同じ資料では、日本自動車ジャーナリスト協会の会長が「2週間に1回」を心がけることをすすめています。
そうすれば月1回が実現できる、という考え方です。
自分でエアゲージを持っておくと、乗る前にすぐ測れて習慣にしやすくなります。
点検しない理由で最も多かったのは「自分でチェックする方法がわからない」(47.2%)でした。
次が「面倒だから」(36.9%)、「あまり距離を走ることがないため」(25.6%)です。
距離を走らなくても空気は抜けるので、乗る回数が少ない車ほど、点検を忘れやすい点に気をつけてください。
冬の空気圧チェックリスト
| チェック項目 | 済 |
|---|---|
| 運転席のドアのラベルで、前後の指定空気圧を確かめた | |
| タイヤが冷えている朝に測った | |
| 4本とも指定空気圧を下回っていない | |
| 4本のうち1本だけ極端に低いタイヤはない | |
| バルブのキャップを全部戻した | |
| タイヤの側面にふくらみ・ひび割れがない | |
| スリップサインが出ていない |
1本だけ極端に低い場合は、気温ではなくパンクの可能性があります。
下の「お店に任せた方がいい場面」も見てください。
空気圧点検に使う道具のおすすめ
ガソリンスタンドやカー用品店でも空気圧は測れますが、冬の朝の冷えた状態で測るには、自分のエアゲージがあると便利です。
Amazonで評価の数が多く、今売っているものから選びました。
価格は2026年10月28日にAmazonで確認した目安です。
| 商品 | 種類 | 特徴 | 価格の目安 |
|---|---|---|---|
| エーモン エアゲージ 8821 | 針で読むアナログ式 | ゲージ径51mmで見やすい。エア漏れ防止機構。ソフトケース付き | 2,500円前後 |
| BAL(大橋産業)デジタルタイヤゲージ NO1228 | デジタル式 | 10〜700kPa。バックライト付き液晶。減圧リセットボタン | 1,500円前後 |
| メルテック エアーコンプレッサー ML-250 | 12Vの空気入れ | 最高約500kPa。シガーソケットにつないで使う | 2,000円前後 |
① 見やすさ重視なら:エーモン エアゲージ 8821
Amazonのエアゲージのベストセラー1位で、評価は2,000件を超えていました(2026年10月28日確認)。
針で読むタイプは電池がいらず、寒い車内に置いておいても使えます。
エーモン エアゲージ スタンダードグレード 8821
ゲージ径51mmで数字が読みやすい定番。電池不要で車に積んでおける
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② 数字で正確に見たいなら:BAL デジタルタイヤゲージ NO1228
測定範囲は10〜700kPaで、乗用車にもバイクにも使えます。
バックライト付きの液晶なので、暗い朝の駐車場でも読みやすいのが利点です。
減圧リセットボタンで、入れすぎた空気を抜く調整もできます。
BAL(大橋産業) デジタルタイヤゲージ NO1228
10〜700kPa・バックライト付き液晶。朝の暗い時間でも読める
Amazonで見る楽天市場で見る
③ 自分で空気を足すなら:メルテック ML-250
車のシガーソケット(DC12V)につないで使う空気入れです。
最高圧力は約500kPa、連続使用は10分以内とされています。
ガソリンスタンドまで行かずに、家で空気を足したい人向けです。
メルテック(meltec) エアーコンプレッサー ML-250
DC12Vで使う空気入れ。最高約500kPa。家で空気を足したい人に
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連続使用の時間が決まっているので、4本続けて入れるときは、説明書の時間を守って休ませながら使ってください。
家庭用の据え置きのコンプレッサーについてはエアコンプレッサーの使い方と活用方法でも解説しています。
お店に任せた方がいい場面
空気圧の調整は自分でできますが、次のような場合はタイヤ店やカー用品店、ガソリンスタンドで見てもらってください。
・同じタイヤだけ、何度入れてもすぐに空気が減る(くぎなどが刺さったスローパンクの可能性)
・タイヤの側面にふくらみ・ひび割れがある
・溝が浅く、スリップサイン(残り1.6mm)が近い
・バルブのまわりから空気が漏れる音がする
タイヤの側面の傷やふくらみは、走行中のバーストにつながることがあります。
見つけたら、そのまま長い距離を走らず、早めにタイヤ店で点検してください。
冬のタイヤの準備はスタッドレスタイヤのおすすめはどれ?、タイヤ交換の工具はフロアジャッキのおすすめはどれ?でも比べています。
よくある質問(FAQ)
冬のタイヤの空気圧は何kPaにすればいい?
基本は、運転席のドアのラベルなどに書かれた車の指定空気圧です。
冬は気温で下がりやすいので、指定値を下回らないよう、点検の回数を増やしてください。
空気圧はガソリンスタンドで測ってもいい?
測れます。
ただし、走ってきた直後はタイヤが温まって高めに出ます。
家から近いスタンドで測るか、自分のエアゲージで朝の冷えた状態で測るのがおすすめです。
スタッドレスタイヤは空気圧を高めにする?
標準と同じサイズのスタッドレスなら、まずは車の指定空気圧に合わせます。
サイズを変えた場合は必要な空気圧が変わることがあるので、タイヤ店で確かめてください。
空気圧はどれくらいの頻度で測る?
月に1回以上が基本です。
冬は気温で下がりやすいので、スタッドレスに替えた直後と、寒波の後にも測ると安心です。
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