スパナとメガネ、工具どっちが良いのシリーズ

 

スパナやメガネレンチはどちらも六角ボルトやナットを回す為の工具です。

しかし、この工具には使い分けがあり、両方使える場所ならば優先的に使用した方が良い方があります。
では、どちらを優先的に使用した方が良いと思いますか？

どちらも選べる場合はメガネレンチを選ぶのが正解です。

そもそも十二角のメガネレンチが六角ボルト用の工具だということをイメージしにくいかも知れません。
十二角形ではなく六角形をベースにした十二角ということがポイントで、六角ボルトの頭をしっかりとホールドしてくれるのです。
メガネレンチを優先して使う理由ですが、まずスパナとメガネレンチの違いについてお話しします。

 

スパナとは？

スパナはボルトに対して2点に力が掛かりますが、メガネレンチは六角ボルトの角全てに力が掛かり力が分散することでボルトの頭がなめにくいと言うメリットがあります。
横からはめて使うスパナに比べ、被せて使うメガネレンチは少し作業性が劣りますが、はめにくい欠点を解消するために、十二角を採用しています。

スパナをはめる角度は60°、メガネレンチをはめる角度は30°となっていて、メガネレンチのほうが狭い場所でも使うことが出来るのです。
なので、メガネレンチを優先的に使った方が良いのです。

 

メガネレンチとは？

メガネレンチにはいくつか種類があります。
そのうちの代表的なものを紹介します。

・ストレートタイプ

頭が真っ直ぐになっており、非常に奥まっていたり狭い場所での作業にも活躍します。

・オフセットタイプ

頭の部分が柄に対してオフセット（真っ直ぐではない）形状になっていて最も使い勝手がよく、広く利用されています。
くぼんだ場所にあるボルトやナットを回すときに活躍します。

 

・ショートタイプ

柄の部分が短いメガネレンチで、大きなトルクをかけることは出来ません。
しかし、ロングタイプ（通常の長さの柄）では作業が難しい狭い箇所などの作業に使用できます。

他にも種類はありますが、カーメンテにはほぼ使用しないので説明は割愛させて頂きます。

 

回すのはボルト？ナット？どちらを回す？

実際に締め付けたり緩めるときに回すのはナットを回してください。
その理由は、ボルト側を回すと、ねじ穴とねじ軸が組付け時に接触し、接触トルク分だけねじの締まりが弱くなります。
より確実にボルトを締め付ける為にナット側を回してください。
また、ねじ穴とねじ軸が接触することでねじ軸を傷付ける恐れがあるのです。

 

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